あににもえ…

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ヘタレゆえ
妹よりも
兄に「萌え」


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どうなのだろう。
高坂桐乃が、泉こなた、と、涼宮ハルヒ、を、足して2で割った感じ、とか。
案の定、ネットでは「竹達は廉価版(劣化)平野綾」なんて意見もあるワケで。
ボクの場合、たぶん、半年の時間差で、いきなり悪評から好評へと切り替わるだろうから。
現時点では、具体的な言及を自重している『俺妹』ですが。


何となく、何の根拠も無いのに。
ドージンワーク』の露理と『俺妹』の黒猫が、自分の中で重なるのは何故なのかしら。
外観と雰囲気は、むしろ『こどものじかん』の鏡黒の方が近いハズなのに。


<お兄ちゃんのことなんか以下略>


ともあれ。
まぁ、内容に関しては、まだ一話が始まったばかりなのですが。
そもそも、原作未見の分際なので。
「まずは原作読め、話はそれからだ。俺」って話ですが。(笑)


なんつーか、まず、気になったのが。
話の強引な展開よりも、「妹キャラ売り」のわざとらしいゴリ押しよりも。


声。


誰の声がどう、とか、限定的なコトでは無く。
何か一点、話の核に、ものすごく『妹』の特異を無意識に強調している要素がある。
(強調してる、と云うか、この『妹』は只者では無いと云う言下のサブリミナルを感じる)


高梨修司(父) : 荻原秀樹さん。
高梨菜々香(母) : 大原さやかさん。


……うわっ、濃っ!?(笑)
……誰が妹を演じても、演技面で父母にキャラ喰われるぞ、コレ。(笑)


高梨奈緒(妹) : 喜多村英梨さん。


……『こどものじかん』の九重りん。
……なるほど、筋金入りのセックスアピールの下地は、コレか。(笑)


高梨修輔(お兄ちゃん) : 豊永利行さん。


…… ヘタレを演じさせたらサマになる草食声優(仮)の一人。
……だけど、そんなにエロスでも無いだろう。


草食声優、……なんて言葉は、造語すら存在しない、ボクの勝手な言い草ですが。
言葉はともかく、ニュアンスが漠然と伝われば、それ以上の意味は無いワケで。
最近のアニメの主人公の平均的特性、……と、解釈して頂ければ。
乙女ゲーやブクロ系だと、総受け、みたいな。(笑)


兎にも角にも、妙に『妹』の特異を感じると思ったら。
その原因を握っていたのは、意外にも、お兄ちゃんの方でした。


鍵姫物語 永久アリス輪舞曲』。


そこかしこに、桐原きらは、の、存在を感じてしまうワケで。(笑)
桐原有人(兄)桐原きらは(妹)の関係は、一線を越えてないだけに、逆に、濃い。
血が繋がった実兄妹だけに、余計に。


高梨奈緒のセックスアピールに、未熟と云うか、薄味を感じてしまうのは。
どうしても、いちいち、桐原きらは、と、天秤に掛けてしまうからなのか、……と。


「お兄ちゃんと妹は、(18禁)しちゃいけないのに我慢できないよぉ…」とか。
「実は血縁が無いから、好きなだけ(18禁)できるよ、お兄ちゃん♪」とか。


その手の考え方は、斬新に見えて、十年ぐらい前から有り触れた概念でして。
(ボクの規準軸は『みずいろ』ですが、その時代のアダルトゲームに於ける妹キャラのセオリー)
リバイバル効果を狙ったつもりが、ただの二番煎じに終わってしまうのが「妹モノ」。


実際、兄と妹の性的な関係ってのは、変質フェチであり、文学哲学であり、異様であり。
それを楽しむには、むしろ、読み手に相応のスキル(性癖)が必要となるワケでして。
巫女服でしかオナニーできないヒトもいれば、巫女服が眼中に無いヒトもいて。
異性の下着に興奮して濡れたり勃ったりするヒトもいれば、汚いとしか思わないヒトもいて。
『妹』に関する反応の実態も、それに近いフェチシズムだったりするワケで。


桐原きらは、は、ちゃんと、その辺の背徳を逆手に取った『妹』だったなぁ、……とか。
『俺妹』を見てた時には、まったく考えもしなかった「妹」のフェチズム。
『兄好』で、改めて、ウズウズと背徳の甘美が刺激されるってのも、随分と妙な気がしつつ。


「実生活に妹がいる男のオタクは、二次妹には萌えない」なんて都市伝説もありますが。
ボクにして、言わせてみれば。
実生活が影響して○○萌えが左右されるってのは、オタクとしての萌えじゃないと思います。