はれんち…

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ハレンチと
厚顔無恥
似て非なる


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恥、……にも、色々とありまして。


乳、尻、局部、を、露呈する。
親や友の恩義(顧客の期待など)を、平然と、無に帰す。
私欲や保身のために、自分のシナリオに即して事実を捻じ曲げる。
場の雰囲気をブチ壊して、居合わせた人々を不快にする。


大概、恥の結末は「第三者の不快」に辿り着くワケですが。
毒が転じて娯楽となる場合、など。
デトックス、ポジティカル・ネガティブに重宝される概念でもあります。


「ポジティカル・ネガティブ」(造語)。
アルコール、ニコチン、ギャンブル、性風俗、など。
原子力発電、軍事基地、など。
閉鎖的で高速の匿名インターネット網、P2P、Torrent、など。
賄賂、政治的な根回し、世襲偏重の一家(一党)独裁政治、など。
……『必要悪』って言葉でゴマカシが利くニュアンス、だと思って下さい。
……それを必要とする際の詭弁が、常識として一定の最低限理解を得られる、害毒。
(麻薬、一般的な殺人事件、等、「是が非でも許されない事例」と比較して)


とか。
こうした、ボクの高慢稚気な知ったかぶりも、ある意味「恥」ですが。(笑)
強いて云うなら「厚顔無恥」であり、「破廉恥」とは別物です。
例えば、言及の内容が、乳や尻やパンツや局部に纏わる、性的な内容であっても。


えーと、何の話だ?


破廉恥。
廉恥を破る。


破、……打ち壊す、無き物にする、取り払う。
廉、……無駄を削り落として、必要最低限にスッキリさせるコト。
恥、……ハジ。


廉価、ってのが「価(値段)」を「廉(無駄を切り詰める)する」ってコトでして。
清廉、ってのが「清(汚れや曇りが無い)」「廉(無駄、不必要が無い)」ってコトでして。
廉恥、ってのが「恥」を「廉(無駄を打ち捨てる)する」、転じて『恥を自制する』ってコトで。


まぁ、ハレンチってのは。
「恥の自制を破(台無し)にする」ってニュアンスです。


パンティ&ストッキングwithガーターベルト


…、が。
近年「ハレンチ」って単語は。
性(セクシャルハラスメント)のみに限定的なニュアンスとなり。
政治的な恥、道徳的な恥、モラルブレイクに関して「破廉恥」とは言われないワケですが。


一例。
タバコのポイ捨てを「破廉恥」とは表現しません。


セクシャルハラスメント、としての「破廉恥」を。
ド直球に真っ正面から描いた、このアニメ。


「オリモノ」とか「スペルマ」とか、いきなり言われても顔色を変えないぐらい。
カマトト知らずのヲトナのための、真の深夜アニメだと思うのですが。


ガイナックスの本気」とか云うと、逆に、評価が安っぽく下落しそうですが。(笑)
ガイナックス』に傾倒・崇拝する、そのスタンスが真意であるならば。
エヴァグレンラガンよりも、格別、価値のある『ガイナックス』アニメです。
不思議の海のナディア』直前の、ガイナックスの持ち味の本領。
『電脳学園』とか作ってた頃の、尖がっていた頃の、ガイナックス


「貞本キャラ萌え」と「ガイナックス燃え」を一緒くたに混同して、神輿を担ぎ上げ。
その気も無いのにチヤホヤ騒ぐ素人をフルイに掛けてるのかなぁ、……とか。(笑)


シャフトが暗黙に目指そうとしていた、真のガイナックスの姿が集約されている気がする。
(実験的な視覚アプローチの模索、研究。および、常識と制約の枠のギリギリ外側への挑戦)


ともあれ。
シモネタの横行、と、ポップでキャッチー(大味)な三原色の散乱。
正直、耐性か興味か好奇が本物で無い限り、大抵のヒトは五分でイヤになると思うのですが。
無理をしてまで、30分も、我慢して見る価値の無いアニメだし。


……、が。
この手のアバンギャルドが好きなヒトなら、丸々一日、見ていても飽きない気がする。
むしろ、御褒美と云うか、ポジティカル・ネガティブと云うか、至福の時間。


そりゃ、モノがアニメなので、時間の浪費でしか無いワケですが。
それは、それとして。
このアニメの「(性的な意味での)ハレンチ」を、現実の尺度で直視したら。


レディ・ガガ、……になるんじゃないかなぁ、……とか。


レディ・ガガ
auのユーザーなら、アンドロイドのCMで、ちょっとだけ印象に引っ掛かったり。
視覚パフォーマンスを十八番といる肉感派アーティストなのに、なぜか、ラジオ界が注目する鬼才。
本人はエロスのつもりだろうけど、あのヒトの性表現こそ「破廉恥」だと思うのですが。(笑)


決して、「厚顔無恥」では無く、国語が真に意味する所の「破廉恥」の具現。
それを、キャッチーにアニメ化目線で集約したら、『パンストガーター』になる気がする。


ちなみに、レディ・ガガと「破廉恥」に纏わる武勇伝の一例。
薄切りビーフの生肉を、自分の裸体に巻き付けて「肉の下着」としてセミヌードを披露した、など。
シャネルの五番だけ身に纏って就寝する、マリリン・モンローと互角のド変態ですね。(笑)


ド変態。
興味の無いヒトからして見れば、まさに「なんだコイツ」って感じの、苛烈なセックスアピール。
マリリン・モンローに関しても、類似のドン引きを抱いたヒトがいると思います。
逆に云えば。
金字塔マリリン・モンローの次代に君臨する、世界的セックスシンボルの一人だと思います。
ビヨンセ、を、このカテゴリで見て良いモノか否か、その辺の疑問も踏まえて。


ハレンチ。
古手川唯が騒ぎ立てるほど、その深淵は、浅はかではありません。
ToLoveる』もダークネスに移って、「ハレンチ」から「破廉恥」へと昇華できたみたいですケドね。
それを、読者が求めるか否かは、また別問題として。