ひめわかご…

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瀬戸内で
鬼と呼ばれた
姫若子


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ある一つの事象に対する、多角的なアプローチの話。


戦国BASARA


教科書などに掲載されている肖像画などから、逆算して。
歴史上の人物の、大体のイメージの「核」と云うモノは。
ヒトそれぞれ、最大公約数的に共有されていたりするワケで。





例えば、武田信玄の場合。
スキンヘッドに獅子頭、軍配、そして達磨ヒゲ。
家紋・武田菱の有無に関わらず、どんなにディフォルメしても。
恰幅だか漢気だか、そうしたイメージと云うモノの「核」に大差は無いワケで。


BLの相手が真田幸村だろうが、上杉謙信だろうが。(笑)
活躍の媒体が、ゲームだろうが、大河ドラマだろうが、4コマ漫画だろうが。
セリフ回しが無くとも「ああ、武田信玄だ」とニュアンスが伝わるワケでして。


兜に愛の一文字。
その視覚情報で、スッと直江兼続だと分かる、とか。
一種のアトリビュートの概念。


ただし、『戦国BASARA』を土台に、この手の話を推し進めると。
毛利元就が円月輪の使い手だったり、本多忠勝がロボットだったり。
歴史オタクとゲームマニアの間で、甚大なる誤差が生じるかも知れませんが。(笑)
まぁ、その辺は妥協と云うか、折衷案と云うか、話半分で読み飛ばして下さい。


で。
例えば、竹中半兵衛とか、山本勘助とか。
教科書などに象徴的・特徴的な肖像が載らない人物の場合。
アトリビュートの観点から、その人物を視覚だけで特定するコトは難しいワケで。
家紋やら、セリフ回しやら、他の要素情報を、予備的に集約して、初めて。
その人物が、竹中半兵衛なのか、山本勘助なのか、判断ができたりする事もあるワケで。





瀬戸内で、鬼と呼ばれた「姫若子」。
ちなみに、上下とも、別作品で同一人物を描いたモノです。
上が『戦国BASARA』、下が『殿といっしょ』。


長宗我部元親


ボクは歴史オタクでも歴女でも無いので、多くは語りませんが。(笑)
……と、云うか。
戦国BASARA』と『殿といっしょ』の両天秤は、ネタとして王道中の王道でして。
奇しくも、どちらも奥州筆頭伊達政宗がストーリーを牽引している事情もあり。
だから、ベタなネタしか書けないのですけれど。


ですけれど。
横道だろうが、ベタだろうが。
ネタ屋として、出遅れだろうが二番煎じだろうが、コレはツッコむべきだろう、と。(笑)


ちなみに、どこをどう見ても接点が無い、この二作の長宗我部元親
ところが。
戦国BASARA』の長宗我部元親の宝具は、身の丈に並ぶ大鎖鎌(大錨)。
大鎖鎌を宝具とする武人、……と、云うと。
代表的なキャラクターとして、志々雄の十本刀、本条鎌足がいるワケで。


あー。
戦国BASARA』の長宗我部元親も、また。
「姫若子」の異名を背負う、男の娘だかオカマだかのポリシーを守ってるノカ。(笑)


もっとも、厳密に云えば。


大鎖鎌、と、大錨、……では、武器としての象徴的性質が微妙に異なるワケでして。
大錨を宝具とするキャラクターには『ギルティギア』のメイ(女)が、います。
大鎌を宝具とするキャラクターには『ギルティギア』のテスタメント(オネェ系の男)が、います。
戦国BASARA』の長宗我部元親の大錨は、だから。
姫若子と呼ばれたオカマの名残り、では無く、海賊の頭領としてのカリスマの具現です。