「きもちだけ」…

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「気持ちだけ」
それが、一番むずかしい


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リンコと付き合い始めた日、9月16日。
『咲』のタコスの誕生日だじぇ!(…だじぇ? / 笑)
……とか、キャラの誕生日ってのは、恰好の日記のサカナなのですが。


らき☆すた


保険医の天原ふゆき先生の誕生日。


とか。
いくら誕生日がハッキリと設定されているキャラクターでも。
だからと言って、それが日記のネタになるか否かは難しいモノで。


大抵の場合「で?」って感じで話が終わりまス。(笑)


よくよく考えてみれば。
ふゆき先生は妙齢と云えど、年齢にコンプレックスを抱いていないタイプで。
聞かれたら真っ正直に答えるでしょうけれど。
誰も、彼女に年齢を質問したりはしない、と、云うか。
年齢が、キャラ性を左右しないタイプだと思うワケでして。


逆に、年齢がキャラのアイデンティティを左右するタイプとして。
らき☆すた』だと黒井ななこ先生、とか。
『先生のお時間』だと鈴木みか先生、とか。
ぱにぽに』の麻生真尋先生。
『スケッチブック』の春日野日和先生。
ひだまりスケッチ』の吉野屋先生。


殊、その職性との兼ね合いもあり、先生キャラを集中的に集めてみましたが。
仕事に追われて婚期が詰まる、言下の焦りと諦め。
アニメの『あずまんが大王』でも、ムリヤリ、その手のネタが挿入されたりして。
(原典では、ゆかりちゃんも、にゃもも、自分の年齢に何の感慨も無い)
(アニメでは、親に婚期をせっつかれて、にゃもが見合いを強いられる話がある)


らき☆すた』の話に戻りますが。
その聖人君子あるいは聖母の様な、渾身的な母性とは裏腹に。
桜庭ひかる先生の陰に隠れて、色恋に関する話とは無縁の天原ふゆき先生。


そりゃ、生徒から、二言三言「おめでとう」の挨拶くらいはあるでしょうけれど。
実質、彼女の誕生日は、ほとんど誰も祝福しないだろうと思うのですが。
ほとんど、誰も。
例外的に、ただ、一人。
ふゆきちゃんの誕生日を祝福する人物がいるワケで。


桜庭ひかる先生。
その結束の絆は、ゆかりちゃんとにゃもぐらい堅い、女の友情。


まぁ、ひかる先生の漢気に溢れる性分から逆算して考えたら。
「おめでとう」の一語も無しに、オゴリでメシを食べに行く程度でしょうけど。(笑)
誕生日に、メシをオゴる、ただそれだけのセレモニー。
それが、ふゆき先生にとって、どれくらい至福の一時なのかなぁ、……とか。


その気も無いのに、モノだけ用意して「気持ちだけ」みたいなプレゼントを貰って。
瞬間的には嬉しいけれど、その嬉気は三日で冷めて。
トモダチ関係は数年で破綻して、知人が他人と化す機も多い自今。


誕生日に、ちょっとした会話を交わしたり、一緒にメシを食ったり。
それが、何年も、何年も続くってコトも、あったりするワケで。
ふゆき先生、と、ひかる先生、も、そんな感じの友情なのかなぁ、とか。
ゆかりちゃん、と、にゃも、も、そんな感じの友情なのかなぁ、とか。


「ああ、そうか。……今日って、あのヒトの誕生日だ」、って。
フッと思い当たって『おめでとう』のメールとか送ったり、電話したり。
ただ、それだけのセレモニー。
それが、何気に、一番嬉しい誕生日プレゼントだったりする事もあるワケで。