つくつくぼーし…

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つくつくぼーし
なつがおわりまーす


(詠み人 : あずまきよひこ


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種田山頭火テイストの自由律俳句、と、説明しても遜色の無い一文。


てふてふひらひら
いらかをこえた


みたいな。
「蝶々が屋根を越えて飛んでるなぁ」って感じの意訳。


世に万葉の現代俳句が有り余る自今。
綺麗な単語+接尾語(接頭語)+助詞、だけで「俳句」とゴリ押しする、など。
新聞や雑誌で歌人を気取る投稿者は、本当に日本語を愛しているのか、否か。
ただ、自分の言葉のセンスを、世に自慢したいだけなのか。
その辺の風流やらワビサビやらが、なんだか良く分からない実状ですが。


正直、種田山頭火俵万智ほど日本語を愛する歌人を、私は知りません。
(文脈の都合により、敬称略)


ィャ、そんな話は置いといて。
この夏、随分と久しぶりに、アニメのSEみたいなミンミンゼミの啼き声を耳にしました。


ミィ〜ンミィンミンミンミンミンミンミンミン……ヂィィィィィィ。
ミィ〜ンミィンミンミンミンミンミンミンミン……ヂィィィィィィ。


これほど由緒正しく啼く、礼儀正しいミンミンゼミってのも、珍しいと云うか。(笑)
近年、ミンミンゼミの声を一度も耳にせず夏の終わりを迎えるコトも、しばしば。
なんつーか、今年の夏は、本当に記録的な猛暑だったんだと改めて実感。


否。
ツクツクボーシの啼き声を耳にするより、先に。
スズムシやら、コオロギやら、秋の虫の頼りを耳にしました。


クマゼミやニィニィゼミやアブラゼミに呑まれて、聴こえないのかしら?
それとも、加齢により可聴域が変化して、ツクツクボーシの高周波が聞き辛くなった、とか?


……まぁ、ツクツクボーシの啼き声が、聞こえないんですよ。今年は。


コレって、つまり、アレですか?
夏は「まだだ、まだ終わらんよ!」って天啓ですか!?(笑)


別段、学生でも無いので、夏休みどころか盆も正月も無いサービス業の身の上ですが。
なんとなく、今年に限って云えば。
夏が終わって欲しくない、とか、小学生みたいなワガママを心の内に抱えていたりしまス。


まだ、まだ何か、夏にヤり残したコトがある気がする。
…………ィャ、まぁ。
プールにせよ、海にせよ、一度も泳いでいない時点で夏を語る資格は無いのですが。(笑)


ちなみに。
ウチのリンコは、一刻も早く夏が終わってくれるコトを切願している模様。(笑)
ウチのリンコ、……っつーか。
全国的に、どこのリンコも、夏に対する感慨は一緒なんですケドね。