はたようく…
※ ※ ※ ※ ※ ※
波田陽区
武士は食わねど
高楊枝
※ ※ ※ ※ ※ ※
なんつーか。
ネットの意見を見ると、賛否両論の氾濫が凄まじい26時間テレビ。
殊、コレは日テレの24時間テレビにも言われている悪口ですが。
長距離ランナーの人々は。
カメラが回ってない時は、自転車や自動車でインチキしてるんじゃないか、とか。
テレビと云う視覚メディアに毒された、視聴者の猜疑の悪習。
無論、ボクも、そうした猜疑を抱く一人なのですが。
その疑いの眼を振り払い、ガチで走ってるんだろうなぁ、と、言うか。
他ならぬ、島田伸介さん自身が。
「視聴者は、カメラの回ってない所ではインチキしてると思ってるぞ」と厳然と言い放ち。
「それでもお前等は、ガチで走り続ける事ができるか?」と突き付けたのが。
なんつーか、凄く、印象的でした。
炎天灼熱のコンクリートロードを、自力で走破したとしても。
それを証明し、賞賛するのは、並走したスタッフと自分自身だけかも知れない。
その悪意と猜疑に打ち勝ち、そして自分を鼓舞する、その苦境に耐えられるか、と。
10人が見ていたら、7人ないし8人が、それは真実だと真摯に応援するでしょう。
けれど、例えば、たった一人。
その真摯な努力に対して「どうせヤラセだろ?」と嘲笑しただけで。
当事者の人格は、尋常無いダメージを受けるワケで。
それが、タレントと呼ばれる職種の人々の、ある種の天命だったりもするワケで。
島田伸介さんは、始終。
そうした悪意と猜疑を逆算しながら、当事者を激励し続けていたのが印象的でした。
彼自身、狡猾なオトコ(…と、自分で自分を評していた)だからこそ。
狡猾な奴の考えてるコトも分かるし、それがどうして人を傷付けるのかも分かるらしく。
「それに耐えられるか?」と、シビアな立場で総監(総司会)していた。
そんなこんなのゴタクを踏まえて。
上記のすべては、至極どーでも良い話。
本旨は、ここから、下。
深夜から夜通しで朝までバラエティー番組を続ける肉体酷使に耐えられず。
misonoさんが、駅伝走行をドクターストップ掛けられてしまい。
今までの努力の全てが全否定されて、ドン底の挫折を痛感させられたワケですが。
……今後、どうやって、ヘキサゴンファミリーの中で立ち直るのかなぁ、とか。
そりゃ、他のメンバーは、彼女の努力と気負いを熟知しているし。
それは大前提の下「誰かがダメでも、他の誰かが支える」ってのが暗黙の『絆』で。
その、misonoさんの欠員をカバーしたのが、他ならぬ、波田陽区さん、なのですが。
たぶん、誰よりも、misonoさんの失態を許せないと思っているのが。
他ならぬ、misonoさん自身だとしたら。
その心の傷を、どうやってリカバーするのかなぁ、……とか。
殊、彼女の姉の倖田來未さんは、絵に描いた様な完璧主義者で。
姉に対するコンプレックスとか、ダメな妹としての立つ瀬の無さとか。
万感の屈辱に呑まれ、後半は呆然自失のmisonoさんだったワケですが。
恐らく、バラエティー番組の発言から逆算した感じでは。
倖田來未さんからして見れば「次、ガンバレ」と割り切ると思うのですが。
ドクターストップにより穴を開けてしまった迷惑は、それとして。
その後の活動で、いくらでも挽回できるワケですし。
挫折と挽回を繰り返して成長するのがプロ、だと、自戒しているディーヴァなので。
本気ってのは、邂逅では無く、進捗にこそ現れると熟知している人物なのですが。
そんな姉が、妹misonoさんの挫折を、どう支えてあげるのかなぁ、……とか。
そして。
万感の屈辱に沈むmisonoさんに背を向けて。
ただ一人、黙々と、misonoさんのアクシデントの修復に奔走した、漢。
波田陽区さん。
なんつーか。
この、漢。
名実、共に、侍じゃん、…………とか。
ギターと云う刀を捨て、最近は、すっかり腑抜けの素浪人の元ギター侍ですが。
刀が無くても、心根は武士(モノノフ)なのかしら、……と、云うか。
「バラエティーとして美味しい所を掻っ攫った泥棒猫」と誹謗も受けながら。
誰がために、黙々と、天上人の我侭と家族の都合を一身に背負い、自我を払拭した漢。
ねぇ、シモン。
サムライって、一体、何ですか?