かんぱねら…
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星、降るる
カンパネルラの
旅支度
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「ほんとうのみんなのさいわいって何だろうね、カンパネルラ」
「ぼくわからない」
カンパネルラはつぶやきました。
「けれども、 誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸なんだねえ」
宮沢賢治、著。
『銀河鉄道の夜』の一節。
カンパネラ、と言われて、真っ先に思い出したヒトも多い気がしつつ。
<祝福のカンパネラ>
ちなみに「カンパネラ(Campanella = 伊)」、……ってのは。
鐘とか鈴とか、そんな意味だそうです。
寺の境内で夕刻や年明けを告げる、あの巨大な鋳造物では無く。
ツインビーがパワーアップするために集める、アレ、みたいな。(笑)
ベル?(bell = 英)
そんな感覚で意訳しても良いかも知れません。
「銅鐸」みたく、構造的な金属物そのもの、と云うより。
金属を機構的に打ち鳴らす仕掛けのコア、と云うニュアンス。
たぶん、作品の根幹であるオートマタ思想に掛かっているのか、いないのか。
そんなワケで。
今季、どうしても気になる『祝福のカンパネラ』。
元がエロゲーってのも大きいのですが。(笑)
(アダルトゲームからエッチを毒抜きした、チープな地上波アニメが好き)
殊、ボクは、機械少女フェチなので。
アンドロイド、カラクリ、ロボ、オートマタ、その手の女の子に弱いです。
…、が。
そりゃ、うぃんどみる原作の典型的な「萌えアニメ」なので。
そりゃ、ステレオタイプな萌えに終始するのかな、と云うか。
典型と予定調和を足して御約束で割った、普遍的なモノだろう、と云うか。
半分くらい舐めて観てたんですが。
なんつーか、癒し効果がハンパ無いです。
ィャ、そりゃ、及第点と云うか、在り来たりなのですが。
在り来たりのド直球が、これだけ真っ直ぐ響く、と云うのも稀です。
……あー。
イリヤ、と、仙道紫。
どちらも癒し系魔法少女の一翼を担ってた過去の持ち主じゃん。
そりゃー、癒されるよね。
……って、イリヤも紫も黒魔導士だしっ!?
……なんで黒魔導士に癒されてんだ、俺!?(笑)
もとい、まぁ、コレで伝わると思うですが。
所詮、典型のワクを超えない普遍的な「萌えアニメ」なのですが。
なのですが。
この手の王道は、今季、この一作だけと云う気もしつつ。
(『アマガミ』は「萌えアニメ」としてのスタンスが微妙に異なる)
こう、何も考えないで見てるだけでも癒されるってのは、ありがたい気がする。
全体的に殺伐として、暴力や血煙や死臭が漂う作品が多い今季は、特に。
ほんとうのみんなのさいわいって何だろうね、カンパネルラ。
余談。
愛と正義と新感覚と癒し系のべホイミ、も、いっそ。
今からでも「実は、機械少女」って設定にしてしまえば良いかも知れない。(え!?)
氷川へきるセンセの漫画だったら、許される気がする。(笑)
取ッ散らかった裏設定とキャラ背景も、ご都合主義的に収拾が付けられる気がする。(笑)
ダメカナ?
ダメダヨ♪