壁にシロアリ、道路にヒアリ。

……刺された時、まるで、火傷みたいに激しい痛みが走るコトから。
……そのもの、まさに、『火蟻』とも呼ばれる。


……なんて、ね。
……「どこの西尾維新の小説だよ。」みたいなコトを、のんきに考えたワケですが。(笑)



どうやら。
笑い話でも済まされず、のんきに構えていらけない問題、らしいですね。


……ええ。
……『ヒアリ』。


神戸の港で、先日、発見された、毒虫です。
いや。
神戸だけで無く、今夏、各地の港での報告が相次いでいるそうですが。


アリ、に、限らず。
虫、と云うモノは。
どいつもこいつも、繁殖性能が、人間の知識と想像を超えているので。


…… 1 匹、でも、見付けたら。
……向こう三年で、日本に土着して、大量発生する、と、考えるぐらいの用心を要するワケで。


心配過剰?
それで、結構。
「大丈夫。」と慢心して、被害が拡大してから「申し訳ありませんでした。」よりは、過用心の方が、マシです。


……。
……。
……。


……、っても。
……イタズラに、心配を煽って、不安を駈り立てるのも、それはそれで、ダメなので。


取り敢えず、取り急ぎ。
「『火蟻』(ヒアリ)と云う、物騒な虫が、日本に到来した。」と云うのは、把握しておくべきでしょう。


どれぐらい、危険なのか。
コイツと同等・類似の危険性(毒性)を持つ「虫。」が、他にも、日本に存在しています。


『火蟻』の毒を喰らうと、何が起こるのか。


一言で説明すると「アナフェラキシー・ショック。」


……そう。


スズメバチアシナガバチ、クマバチ、などの類と、同レベルの危険。
一頃、話題になった「セアカゴケグモ」より、ちょっと、危険度が高い。


……くらい、と、認識して、用心の構えを要するのだとか。


西尾維新の小説…(うんぬん)…と云う話を、冒頭、持ち出しましたケド。
氏の小説の中には。
架空の妖虫『囲い火蜂』と云う怪異が登場するのですけれど。【『傷物語』「かれんビー」】


……『火蜂』の名を冠する毒虫は、現在、存在しないそうですが。
……『火蟻』は、現実に存在し、生活に密接する脅威として潜んでますから。