いっこん…

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魂の、一献。
ただしノンアルコール、みたいな!


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完全自由律。
もはや、俳句でも川柳でも何でも無い駄文の気もしまスけど。
種田山頭火の句体を鑑みれば、コレもコレで異形ながら俳句の一形です。


やつぱりひとりがよろしいざつそう
やつぱりひとりはさみしいざつそう
(やっぱり、独りが宜しい雑草。)
(やっぱり、一人は寂しい雑草。)


ちなみに冒頭の一句の季語は「一献」、季節は、冬。
「一献」、ってのは、五臓六腑に染み渡る一杯の酒、って意味です。


ともあれ。
成人の日は、やはり、1月15日でなければいけない様な気がします。
敬老の日は9月15日、体育の日は10月10日。
まァ、ハッピーマンデー法に類する「国民の余暇の在り方」を巡る政治的都合なので。
国政が取り決めたコトには、無言で睥睨するのが国民としてのサガなのですけれど。


殊、なぜ、体育の日が10月10日なのか。
東京オリンピック開催記念日、……ってヤツですよ。
逆に考えれば。
それを移動すると云うコトは、オリンピックを、その程度に軽んじて考えているワケで。
どの舌先が、この状況を踏まえて「もう一度、東京に五輪を」とか寝言が言えるのかしら。


別に、国政が『オリンピック』を軽々しく考えて祝日を政治都合で動かすんだから、さ。
無理して、もう一度、日本で五輪を開く必要なんか無いじゃん?
それほど大切なイベントなのであれば、なぜ、東京五輪記念日(体育の日)を動かしたのか、と。


……ィャ、だから。
……国民が効率的に余暇を取るのに、ものすごく、考えに考えた政治的都合なので。
……一概、素人が、ヘリクツの理詰めでクチを差し挟める問題では無いのですけれど。


そうそう、二十歳と云えば。
ようやっと、合法的に、お酒とタバコを嗜むコトを赦される年齢なのですが。
無論「摂取または嗜好をしない」自由を主張する権利も、背負い持つワケでして。
あるいは。
酒やタバコの存在を否定する自由も、相応、背負い持つ身の上でも、あります。
酒やタバコの存在を肯定する自由も、相応、背負い持つ身の上でも、あります。


「人生を破壊する害悪だから、世の中から消えてしまえ」と主張する、自由、と、責任。
「優良たる人生の糧、世の中に存在して然るべき賜物」と主張する、自由、と、責任。
……その、賛否功罪、両方向の自由と責任を、それぞれが、同時に、併せ持つのです。
……酒が好きでもキライでも、タバコが好きでもキライでも。


げふん。
どうにも、年を重ねると、説教癖が板に付いて困る。(笑)


……、で、与太話。


最近、「アルコールを抜いた『お酒』」なんて珍妙なモノを、チマタで頻繁に見掛けます。
ノンアルコール・ビールとか。
酔わない梅酒、とか。


そりゃ、まぁ。
ジントニックとか、スクリュードライバーとか、カシスフィズとか。
アルコールを抜いても、小粋なジュースとして味が映えるカクテルの系譜なら。
まぁ、敢えて、アルコールを抜く意義も、分からないでも無いですが。
……個人的には納得できないけど、百歩譲って、ノンアルコールの梅酒も含めて。
……つーか、コークハイからアルコールを抜いたら、ただのコーラじゃん?(笑)


一方、ノンアルコール・ビールの場合は。
ノンアルコール・カクテルとは異なり、存在意義が少しだけ異なるワケでして。
ビールが好きだけど、アルコールを摂取できないヒトのための代替品と云う。
医学的、もしくは、法制度的な、嗜好品とは角度の異なるニーズがあります。
(糖尿病などの兼ね合いで、プリン体の摂取制限を医者から厳しく言われてる、とか)
(行楽地で焼き肉パーティーをする際、ハンドルマンが飲酒厳禁の不文律を死守する、とか)
上記、ノンアルコール・カクテル、みたいに。
「味を嗜好したいけど、アルコールが苦手」なヒトのための子供ダマシとは、微妙に、違います。


で、気になったのが。
ノンアルコール・ハイボール


ハイボール、……ってのは、ウィスキーの炭酸割りです。
ウィスキーってのは、サラリと呑める割には、かなり、クセの強い酒でして。
よほど、自分の意思で「ウィスキーが好きだ」ってヒトしか、手を出しません。
マッコリ、ヤ、芋焼酎、みたいに「流行ってるから呑んでみた♪」ってワケには行かない。
何がしか『一見さんお断り』みたいな、妙な敷居の高さを感じる、不思議な酒です。
(そして、更に偏屈の度が突き抜けると、バーボン、スコッチ、ブランデーなどに流れ着く)


しかし、ノンアルコール・ハイボール、……ってのは。
一体、誰のために考案された、イロモノなのか。


アルコールの度が高く、「蒸留酒」なので「醗酵酒」とは違うカタチで酔いが回り。
それこそが、ウィスキーの醍醐味であり、ウィスキーに手を出す意義なのですが。
その本質の嗜好を抜いて、味だけ真似して。
誰が、何を求めて買うモノなのか、まったく解せません。


良いよ、そこまで無理して、ウィスキーテイストに手なんか出さなくても。
ウィスキーってのは、恰好や味だけ楽しむ安物じゃ無いんだから。
ダメならダメで、手を出さなくても良いんだよ。
酒が呑める大人なら、なおさら。
本質が分からないクセに、手を出すな。


なんつーか。
大吟醸純米酒最上川』と見せ掛けて、実は、サイダーみたいな。
水上麻衣みたいな、大人のセンスに満ちた遊び心をゴリ押しする気も無いですが。
そもそも、水上麻衣は、アニメキャラだからね。
アニメキャラを現実のモノサシと同列に並べて考えるってのが、土台、間違ってるし。


なのですが、Pixivでもチラッと書いたのですが。
「ノンアルコールの『お酒』」、……ってのを見ていると。
だったら、素直に、普通のジュースでも飲んでて下さいって思います。
酒が呑めないから子供、ってワケでも無いんだから。


背格好や行動は大人で、選挙権などの社会的責任を真っ当に行使して。
そんな身の上で「アルコールはダメだけど、お酒の真似事に興じてみたい」とか。
その発想は、大人とか子供とか以前の問題で、どうかと思う次第。


1mgのタバコにも、似た様なコトが云えますけどね。
ニコチンやタールが苦手なら、無理してタバコなんか吸わなくても良いよ。
大人なのであれば、ね。


ただし。
軽いタバコには、重いタバコとは異なる、フレーバーの楽しさがあったりするワケで。
上記、「ノンアルコールの『お酒』」の話も、そうですが。
アルコール、ニコチンやタール、などの毒物が無いからこそ出せる味があるワケでして。
その、健康優良ながら、本末転倒の新嗜好が。
そもそもの醍醐味(毒性)を否定しつつ、代替として新しい醍醐味を付与した副産物が、今。
酒やタバコの業界に、新しいニーズとして、顧客から求められている時代でも、あります。


おもしろいですよ、大人は。
一つの物事を、賛否、両方から考えるだけの余裕ができるから。


つーか、そもそも。
大人は、自分のコトを、賢しく「大人、大人」とは連呼しないですが。(笑)
価値観や品格や自論を押し付けようとする、ボクの発想は。
正直、子供です。
法令的に、医学的に、飲酒と喫煙と参政権が認められている、……ってだけで。