げっしょく…

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位置的に
オリオン座より
斜め上

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天候は、やや雲が出るであろうものの、概ね、晴れ。
時刻は宵の口、21:00から開始、23:55がピーク。
日付は土曜日、明日は日曜日。

観測上の注意点は、ただ、一点。
今宵は、この冬一番の「寒の底」。

小学生や中学生にとっては、まさに、恰好の絶好条件で。
2011年12月10日の夜。
十年ぶりの、皆既月食が見られるそうで。

子供の情操教育を気にする親御さんは、是非とも、見せてあげるべきだと思うのですが。
点数主義に疲弊して、心が枯れた子供の感性に鋭気と栄喜を補充する上で。
殊、「ゆとり教育」の名の下に失敗した『ゆとり』の真意を考察する上で。
教科書には載っていない、しかし、子供が体験しておくべき大切な行事の一貫だ、と。
中学校の音楽の教員免許を持つ身の上のボクとしては、職外者なりに、考えたりするワケで。

なのですが。

・自今、刃物を持って徘徊する危険な人々が、世の中に蔓延している。
・報道では厳正な情報が発信されない、大気中の拡散放射能の影響に対する、暗黙の不安。
・寒空に小一時間も立たせて、風邪を引いたりしないだろうか。

などなど。
皆既月食などと云う、子供ダマシの天体ショーよりも。
明日の確実な安全を優先して、子供を家に閉じ込める親御さんも、多いのかなぁ……、とか。

それも、また、親心ですからね。
「十年に一度の自然のロマンを見せてあげたい」と、願うのと同じぐらいに、真摯な。

「寒いから、ヤだ」と渋る子供を引きずり出して、強引に、見せてあげる、親。
「月食、見たいよー」と駄々を捏ねる子供を嗜めて、家に閉じ込める、親。
どちらがどう、と、言うコトでは無く。
願うのは、共に、子供の未来。

そして。
親の心を、子は知らず。
……それは、聖徳太子が家族の和を説くよりも、遥か、ずっと古来より。
……国境を問わず人類を悩ませ続けている、永代の、宿命的な生物特性。（笑）

今宵、子供たちの目線の先は。
3DSやPSP（go、Vita）など、ゲーム機に向いているのか。
スマートフォンやi-Phoneなど、電子的な次世代コミュニティに向いているのか。
十余年ぶりの、天文の数奇が齎す一夜のロマンに向いているのか。

それぞれの視線の先に、それぞれの未来が見えている事を、切と願いつつ。

ボクの愛機のG'z one TYPE-Xの月齢測定器によると。
2011年12月10日、月の出は16:30、天頂予定時刻は23:45。
……、って。
皆既月食に関しては、何の情報もナシじゃん！？（笑）
月齢測定器なんだから、ちょっとぐらい気を利かせてくれても良さそうなモノを……。
（EZニュースフラッシュのヘッドラインで、月食に関するニュースは見られますケドね）