のーまる…

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「普通」とか
「地味」とか
むしろ、言われない


それがホントの
『普通』の品格


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かつて、「地味」と云う特性を付与されたキャラクターが居ました。
ぱにぽに』の、桃瀬くるみ
しかし、その潜在特性の真価は。
相手が誰であれ、ぱにぽに的に話を締めるストーリーストッパー、であり。
話の収拾が付かなくなった時、強引に幕引きができる、非常に重要なポジション。


かつて、「普通」と云う特性を付与されたキャラクターが居ました。
さよなら絶望先生』の、日塔奈美
しかし、その潜在特性の真価は。
相手が誰であれ、文脈の破綻を修復できる、稀代のツッコミストであり。
ともすればストーリー全崩壊の危機を、実質、一人で支える磐石の土台。


なんつーか。
ゆるゆり』の、赤座あかり、は。
ものすごい、特徴が濃い、陰影のクッキリしたキャラクターなのですが。
相手が誰であれ、ネタ振りの導火線にされる「総ウケ」キャラとして。
話の進展を促す、バネとして。


少なくとも主役として、赤座あかり、は。
神崎あかり、神岸あかり、水無あかり、ぐらい、キャラが確立しています。
水無灯里」を平仮名で書くと、でっかい違和感です。(▽△▽)
初出時に『あっかり〜ん♪』なんて個別愛称を得る時点で、特別枠です。
……つーか「赤座」って苗字自体が、まず、珍しい。(笑)
……本当に無個性を強調したいなら『山田花子』でも良いじゃない。
……実際、田中太郎とか、田中一郎って名前の男キャラもいるんだから。


ィャ、まぁ。
田中太郎は宇宙人、田中一郎はアンドロイド、だけどな。(笑)


ドラゴンクエスト


七作目。


アイラ。
デボラほどの気っ風と戦闘能力を持ち、アリーナほどの美乳で。
鳥山キャラ然とした、大人のお姉さんな風貌の美人剣士がいたのですが。
世間での、実評価は。
同人誌の数で云えば、トルネコの愛妻ネネよりも、格段に少ないワケで。
そもそも、名前すら知らないってヒトが、圧倒的に大多数だと思います。


マリベル
ポジションで言えば、二作目のムーンブルグの女王ぐらいの重要度。
居なくてもストーリーは破綻しないけど、無視すると展開に違和感が生じる。
戦力としても、ムーンブルグの女王くらいの魔法少女、……で。
(ただし、転職によって、ガチの肉弾戦に育てる事も可能なのですが)
その見た目は、ムーンブルグの女王を彷彿とさせる、珍妙な頭巾姿。
……その性格は、一言で説明すれば、ライトな「ツンドラ」。
……ファイナルファンタジーだと、六作目のティナぐらいの冷情。
……何かのキッカケで感情が爆発したり、愛に目覚めたりする事も無いですが。(笑)


何が言いたいのか。
アイラ。
マリベル
つまり。
『影が薄い』ってのは、これぐらい、人目に付かないキャラの事なのですよ。


あっかり〜ん、は、目立ち過ぎ。
「特徴が無いのが特徴です。」って、お馴染の宣伝文句は。
JAROに異議を申請しても良いくらいの誇大広告です。(笑)


本当に『特徴が無いのが特徴』のキャラクター、……ってのは。
誰も、見向きもしない。
上記の、DQ7の、アイラとマリベルの一例で。
まさに今、アナタが実感した、その感覚です。


アレですよね。
赤座あかり、……の、場合に限って云えば。
「作者が、キャラクターについて、まったく考えていない」と云うよりは。
「ファンが、まったく、キャラクター愛に無頓着」ってコトなのかしら。


『特に特徴が無いのが特徴です。』、って、作中で説明されたから。
「特に特徴が無いのが特徴なんだぜ」、って、鵜呑みにして、ネタにして。
その特異なポテンシャルの素性を、まったく、考察しようとしない。


不憫であるコトには、変わりませんが。
キャラクターの個性が無いから、不憫、……では、無く。
キャラクターの特性について、誰も関心を抱いてくれないから、不憫。
こりん星から来ました」って吹聴して大衆からシカトされた小倉優子さん、的な。
「あっ、そう。…で?」って感じの、無関心の冷蔑の矢面に立たされる、不遇。


赤座あかりの売り方のムリヤリ感にも、その辺の「冷たさ」を感じます。
ブームが終わったら、記憶から消されるのが前提の、個性の使い捨て。


そうですね。
ゆるゆり』の「あかりん」が目指そうとした、真の意味での無個性の重みを知りたければ。
ももいろクローバーZ』の「あかりん」(早見あかりさん)を調べてみるが良い。


本当に「特徴が無いのが特徴です。」のキャラを、無関心な心持ちで目にした時。
その心情が、どう作用するのかを、つぶさに自学して見るが良い。


そこから逆算して。
赤座あかり、が、どれほどキャラの立ってるキャラクターなのかを再考して。
それでも「あっかり〜ん」を、無個性キャラとして認識できるか、否か。
どうして、こんな密度の濃いキャラクターを「何の個性も無い」と宣伝するのか。
無為な作り手と受けてが持て囃す、心無いノリの白々しさに、驚嘆すると思う。


そして、アナタは、きっと知る。
赤座あかり、が、愛されているのか、いないのか、その真価を。
世間の評価に、一切、騙されず。
アナタ自身のモノサシで見る、ありのままの赤座あかりの真価を、……ね。