おおのや…

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ラブプラス
愛の聖地の
夢の跡


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永遠ダイアリー」が、ただただ、切ない。


……そんなこんなで。
熱海の老舗旅館、ホテル『大野屋』が経営破綻した、とかで。
ラブプラス』ユーザー達の間に、小さな衝撃が広がっていたりします。


新装版『ラブプラス+』の発売に沸いた2010年。
「日本全国ラブプラス現象(まつり)」と称して、大々的に盛り上がり。
奇しくも、Pixivで「カノジョの思い出コンテスト」開催が発表された、矢先。


『L++』の象徴的施設であり聖地として崇められた、ホテル『大野屋』の終焉。


コナミが配した酔狂な恋愛ゲームマニアの、くだらない道化のために。
老舗のプライドを鼻に掛ける事も無く、実名と実存在を貸借・提供し。
可能な範囲で、現実世界でも『ラブプラス』なイベントをバックアップし。
それは、オトナの市場的都合である事は百も承知で、それでもカレシ一堂が、その心意気に打たれ。
だからこそ、ゲームと隔した現実世界に於いても「聖地」と尊敬された場所なのですが。
(単純に、ゲームに同じ名前の場所が出て来たから喜んでただけ、かも知れませんが)


逆算すれば、たぶん。
カレシ達が初めての旅行イベントを経し、一夜の添い寝イベントに熱狂した2010年の夏には。
もはや、いつ破産しても不思議では無い経営状況だった
であろう、ホテル『大野屋』。


崩壊前夜、『ラブプラス』の爆発力に併して、老舗としての看板を敢えて英賦したのは。
起死回生を目論む、一世一代の大博打だったのか。
最後の最後まで、一人でも多くのお客さまに夢を提供しようとする、老舗の心意気だったのか。


何にしても。
「日本全国ラブプラス現象2010」の佳境に、降って湧いた聖地崩壊の一報。
Pixivの思い出イラストコンテストを見ていると、何と言うか、一入の切なさが心に疼きます。


……ねぇ、シモン。
……思い出、って、何ですか?