ぴーわん…

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特番が
終わった傍から
忘れられ…


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そう云えば、先日、久方ぶりにガチの漫才番組を見ました。
先日、……っても、まだ真冬の寒の底の時季だった気もしつつ。


『第42回NHK上方漫才コンテスト』。


どーせ『M-1グランプリ』ブームの余熱にカコ付けた二番煎じ、……かと思ったら。
割りと、ガチな空気を、ブラウン管からヒシヒシと感じつつ。
演じ手も、審査員も、しょーもない媚びッ気なんぞ気にしていない感じ。
媚びッ気なんぞ意識しなくても大丈夫な、真剣勝負って雰囲気。


「なんだ、この堅さ」と思ったら。
確かにNHKってのもあるかも知れませんが、オンバトとかヌルいですし。
調べてみたら、上方漫才コンテストって、M-1どころの騒ぎじゃない、由緒正しい登竜門で。
むしろ、M-1が、上方漫才コンテストのインスパイア的なパクリだと知り、ビックリ。


歴史ってのは、ちゃんと時系列を精査して、正しい順序で網羅しないとダメね。俺。


ともあれ。
「ラララライ」を封殺した藤崎マーケットが、地味に、レベルが高かったり。
かまいたちのネタで、思わず、素直に笑っている自分がいたり。
審査員の桂文珍師匠とか、ハイヒールリンゴ(モモコ?)さんとか、コメントが小粋だったり。


文珍「特に、チンチン電車のくだりは、とても素晴らしかったと思います」
陣内「放送局を考えて、なるだけ慎重な発言を、お願いします。(笑)」
……みたいな、審査員の方が、演じ手よりも面白い漫才を披露して見せたりして。


で。


島田紳介さんの騒動以前、ものすごく絶妙なタイミングで終了した『M-1グランプリ』。
実際問題、確かに、漫才コンテストとしての質は高かったのですが。
だからって、「箔」がどの程度なのかについては、疑問が大きいワケで。


ブームが去れば「ふーん。……で?」みたいな。
職歴としては『レッドカーペット』や『エンタの神様』と同等に成り下がった次第。
一例。
ブラックマヨネーズとか、チュートリアルとか、サンドウィッチマンとか。
ナイツとか、オードリーとか、麒麟とか、笑い飯とか、スリムクラブとか。
M-1で培った戦歴が、現在、まったく活かされていない事実が厳然と存在するワケで。


無論。
まず、自分たちの存在を、世間に広く知ってもらう事が第一目的なので。
スリムクラブに関しては、M-1の快挙があってこその、今、なのですが。
(ナイツやオードリーは、優勝以前に『レッドカーペット』で地盤が固まっていた)


あれ、オードリーって『M-1』で優勝した事あったっけ?
つーか、他の大賞と記憶が混在して、上記に挙げた一例って、ものすごいデタラメな事を書いてる?
……まぁ。
ニュアンスが伝われば良いので、正確な知識を求めるヒトは、自分で調べて下さい。(笑)


……。
……つい、今しがた、上記の上記で。
……「歴史ってのは、ちゃんと時系列を精査して、正しい順序で…(以下略)」とか。
……真摯に反省した舌の根も乾かぬウチに、この有様か。俺。(笑)


ともあれ。


<P-1グランプリ>


これを筆記しているのは、2012年3月20日、午前6:00。
放送の開始前だからこそ、手前勝手に、言えるコト。


テレビが「ピン芸人に求める才能」って、……さ。
土田晃之さんとか、宮川大輔さんとか、上沼恵美子さんとか。
雛壇のどこに居て、誰と絡んでも、番組が盛り上がるマルチ・コミュニケーション能力だ、と。
(外ロケで、素人やゲストと上手に立ち回る、会話の立ち回りの上手さも含めて)
個人的には、そう感じるのですけれど。


なだぎ武さん、とか。
芋洗坂係長(さん…を付けると、違和感が…)、とか。
狩野英孝さん、とか。


一人でキャラを押し売りするしか能が無いヒト、を。
わざわざコンテストで、優劣の評価差を付けて、何になるのかなぁ、……と。
そりゃ、数時間の特番の放送枠内では、面白いでしょうけれど。
視聴者は、そこから先を求めているのに、それを度外視する刹那的な視聴率第一主義、は。
永劫、今後も、ずっと変わらないのかなぁ、と。


4月1日から、スマートフォン等を介して「新しいテレビがおっぱじまる」とか。
最近、そんなCMを、よく目にしたりしますけど。
コンテンツの作り手が旧態依然なのに、メディアやツールだけが新しくなったって、さ。
別段、何も、新しいコトは「おっぱじまる」ワケが無いと思うのですが。


……今までと、ちょっと、違うヤリ方で。
……今までと、まったく、同じコトの倣習と模倣。


インターネットも、テレビと同じ体系に成り下がると、さ。
その未来に待っているのは、今のテレビと同等の、ワンパターンと退屈だけですよ。