お願いランキング。(2)

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本日の 575 は、休憩します。


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大坂府だとABCテレビテレビ朝日系?)で、声優の特番をヤってましたね。
長くなるので、数回に分けて、ボクの所感を書き殴ってみようかな、……と。


今回は、その、第二談。
アダルト声優編。


なのですが。
順位表は、紹介しません。(え?)
気になるヒトは、自分で、ネットのどこかから探して来て下さい。


凡そ、声優ファンの(オトナの事情も逆算した)想像通り、……と、云うか。
「まぁ、こうなる罠」と目測した通りの、順当な年功序列、と、云うか。
例外的に「山寺宏一さんが、第一位として大臨を果たした」以外は。
昭和の歴々の重鎮が申し訳程度に名前を連ねる、お約束の番付。


土台、テレビ朝日で放映された、声優をネタにした企画モノにも関わらず。
雛壇に、然も「声優が好きです」然と座っていた、何の意味も無い芸能人の群れが。
報道ステーション』のナレーターが、キシリア様だと紹介されて。
わざとらしく、カメラを意識して、オーバーに驚く、……など。


小山茉美さん。
初代アラレちゃんの中の人、ファアリナーサのミンキーモモ
(マリンナーサのミンキーモモ林原めぐみさんなのですが、それは与太話)


つーか。
当局の看板番組の声優に興味が無い、なんて、失礼の極です。
声優さんの仕事の幅よりも、自分のリアクションを見てもらう事に意識が向いてる。
もう良いから、ホント。
声優に興味が無い芸人なんか、わざわざスタジオに呼ばなくても。


水田わさび三ツ矢雄二伊集院光、の、三人だけで充分だろ。
ツカミのトークゲストとして5分ほど、平野綾とか豊崎愛生とか呼んで、さ。
中盤に盛り上げゲストとして、島本須美難波圭一を招いて、さ。


※ : 粗暴な言い草を誇張するために、一時的に、例外的な敬称略表記。


げふん。


前説、今回のランキング特番。
声優職に就く老若男女、130人からアンケートを実施したそうなのですが。


なのですが。
参加した130人の名簿が、どこを探しても、無いワケで。


果たして、本当に、老若男女130人の意見を募集したのか。
130人のアンケート回答者の選出規準は、何だったのか。
(大手事務所から100人、中小事務所から30人、……みたいなカタヨリの懸念)


※ : 大手事務所に所属する声優が、自分の事務所の先輩をヨイショしたり。
※ : 大手事務所に所属する声優が、自分の子飼いの後輩をヒイキしたり。
※ : 中小事務所の解答用紙は、集めるだけ集めて捨てられていたり。
※ : ……と言った、下衆の疑心暗鬼の勘繰りを社会実験的に否定する要素が、無い。


みたいな。


否定から話を広げたのでは、暗礁に乗り上げて前に進まないので。
アンケートは番組制作者によって、公平正道、明朗に実行されたと前提して。
善意と誠心に乗っ取った、ポジティブな、感想。


・「ヤング」と「アダルト」の境界。


声優ファンを対象とした番組なのであれば。
「『17歳教』入信規準に沿って…」みたいなコアなネタでも使えそうですが。(笑)
ゴールデンタイムの番組なので、一般視聴者にも分かり易く説明するために。
40才。
それ以上が「アダルト」、それ以下が「ヤング」。


この、単純にして厳選な敷居は、見事だと感じました。
諸所の屁理屈が介入する余地が無い、妥当にして適切なライン。


……ネガティブな個人的意見を差し挟めば。
豊崎愛生さん、平野綾さん、等の新進気鋭が特枠で注目されているのに。
田村ゆかりさん、釘宮理恵さん、等の、牽引枠が完全無視されていたのが、不解。
ハルヒ前後の声優ブームのトリガーとなった、「ツンデレ」革命期)
(前の世代は、堀江由衣さんや國府田マリ子さんなどの「萌え」聡明期)
(前々の世代は、林原めぐみさんや日高のり子さんなどの「美少女」全盛期)


・「顔出し」への理解。


元来、声優と云うのは、自身の姿を見せないのが常識だったワケですが。
(アニメキャラへの憧憬を、生身の人間を見せる事で破壊してしまう遠慮)
「仕事をしている人間の姿にこそ、見える夢」と云う新たなニーズが理解され。
近年、職人として生身を見せる事に理解を示唆した重鎮が、増えつつあります。


その中で、ボクが個人的に、感服したのは。
銀河万丈さんが生身のインタビューに応じて、カメラ前で能書きを語った事。
少なくとも、ボクは、初めて見た気がします。
……ィャ、何度か、過去にカメラ前に姿を見せた事もあった気もしますけど。
……典型的な「顔見せ反対派」の一人だった、と、耳にした記憶もあり。


上記の130人アンケートは、ガチだったのかな、と。
自分自身の、上記の、疑心暗鬼に対して。
自分自身で、製作者の誠心誠意を客観証明する判断材料とも、なりました。


・若手に未来を託す、先達の想い。


特に、一番、印象に残っていたのが。
平野綾さんの天性のアイドル性を、わざとらしくヨイショするために。
コメントを求められた、ある重鎮の声優さんのコメント。


「演技の幅も素晴らしい。歌唱力やダンスなど、総合的に輝かしい。
仕事に対して真摯で、そして、それを有意義に楽しむスタンスもある。
私は、彼女のスター性に、声優の未来の明るい展望を確信しました」


平野綾さんの、自今の躍進めまぐるしい活動を、実直に評価したのは。
日高のり子さん。
昭和の時代に平野綾さんと同じ道を歩き、同じバッシングを世間から受けた人。


声優にとって、アイドル性やタレント性は、必要なのか、どうなのか。
同じ轍を歩き、同じ悲喜と苦悦を噛み締めた、先達だからこそ。
異端と呼ばれた自分の夢を、異端と呼ばれた後身に託す、一つの「絆」。


平野綾さん、と、日高のり子さん。


数奇、と、云うか。
運命、と、云うか。
あるいは、スタッフの画策により演出された、仕組まれた偶然なのか。


何にしても。
この二人は、やっぱり、同じ道を歩いているのだな、……と。
ある種、それは、師弟愛に近いのかも。